病院管理栄養士で採用担当をしているみやよしについてと実際の転職活動の体験談を紹介させていただきます。
今では、病院栄養科の責任者としても、医療現場のプレイヤーとしても活動しているみやよしです。
この管理栄養士ノート-みやよしブログ-は、病院管理栄養士の仕事内容を理解したうえで、転職に必要な知識を付けてもらうための情報を手にしてもらうことを目的としています。
そのため、私自身を知っていただくとともに、私が行ってきた転職活動の体験談を紹介していこうと思います。
まずは自己紹介をしますね!
みやよしのプロフィール
- 管理栄養士 主任
- 病院勤務歴 10年
- 栄養科の責任者
- 病院栄養科の採用担当
- 栄養士は3年(慢性期、老健・デイケア併設)
- 管理栄養士は7年(回復期)
- 病院勤務歴は10年
- 栄養科の責任者は4年
- 病院栄養科の採用担当4年
- 各学校のリクルート実施
- 管内(地域)の栄養士会役員経験あり2年
- 管理栄養士国家試験プロジェクトリーダーは2年
- 電子カルテ導入経験あり
- サイクルメニューを慢性期から回復期に変更経験あり
私はこんな感じの人です。
新卒の栄養士として慢性期病院に入職し挫折しそうになりましたが、今では栄養士、管理栄養士、調理師、調理補助、事務員合わせて年間10~20名ほどの採用に携わっています。
採用は人がいるときと、いないときの波があります。
栄養士として4年間働きながら勉強してでなんとか国家試験を1発合格しているため、病院の給食管理業務と臨床栄養管理業務の両方を経験しています。
給食の分野も経験しているため、栄養士や調理師の採用に役立てています。
管理栄養士の仕事について知りたい人は詳しくまとめた記事があるので、こちらを参考にしてください。
管理栄養士とは?|面接官が管理栄養士の求められる3つの仕事内容を徹底解説
執筆実績
私はライターとしても執筆活動しています。
ここでは、執筆実績を紹介します。
キャリアバディマガジン
「キャリアバディマガジン」は、キャリアや転職に関する情報を提供するメディアで、キャリア相談のサービスも提供しています。
参考:キャリアバディマガジン
病院栄養士としての転職
私自身、採用担当として仕事をしながら転職活動にも力を入れています。
ちなみになぜ私が転職活動をしているのか。
- いろんな管理栄養士の仕事に興味がある
- 隙あらば年収を上げていきたい
- 管理栄養士業界の転職情報を手に入れ採用活動に反映させていきたい
もちろん、良い求人があればそっちに転職しようと考えています。
管理栄養士は専門職でありながら業界の幅が広く、栄養関係の仕事を色々やってみたい人にはうってつけの資格です。
しかし、年収や待遇だけで決められないのが転職です。
そのため、自分自身が採用に関わりながら、転職エージェントを利用して常に情報の更新をしていきたいと考えています。
今までの9年間転職エージェントを利用してきたことと、採用担当としての経験からより良い転職エージェントの紹介もしていきます。
1人でも多くの人に、この情報が届くことを願っています。
栄養士転職活動の経緯
私は新卒から1発で自分に合った職場を見つけることは困難だと感じています。
私が栄養士になる前は、文系の大学を卒業して家電量販店に勤めていました。
しかし、あまりにも過酷な労働環境に耐えられず転職を決意。
栄養について興味があったので、意を決して栄養専門学校の学生になりました。
そして、慢性期の病院に就職するも、その職場も劣悪な人間関係の環境で諦めそうになりましたが、何とか耐えて異動という形で回復期の病院で働くようになりました。
そこで私が思ったことが、先ほど申し上げた1発で自分に合った職場を見つけるのは困難だということです。
病院1年目転職活動
1年目の転職しようと思ったタイミングで感じていたことはこんなことです。
- 人間関係が最悪
- 職場の雰囲気が悪い
- 給与が少ない(分かってはいた)
栄養士1年目では転職活動がよくわかっていなかったので、とりあえずの有名な大手エージェントを利用しましたが、その時の感想は「求人すくなっ」です。
委託給食会社が1件ありましたが、交通の面で通うことができず断念しました。
キャリアアドバイザーも今思えばあまり乗り気ではなかったように感じます。
求人数が多くなってくるのはボーナス時期か年度末くらいなので、タイミングの重要性も学びました。
- 1年目では紹介できる求人数が少ない(でも、ないこともない)
- 大手エージェントでも求人がないことがある
- タイミングも重要
病院2年目転職活動
2年目の転職しようと思ったタイミングで感じていたことはこんなことです。
- 職場の雰囲気は最悪
- どうせ転職するなら条件の良いところが良いな
- あわよくば年収を上げたい
2年目になると仕事も覚えてくるようになります。
職場の雰囲気は変わらなかったので、人間関係に耐えながらもなんとか栄養士として厨房を回していました。
栄養士として2年目の転職活動は、紹介される求人が多くなっている印象でした。
正直、1年目はこちらが積極的に話をしても、今はあまり良い求人が紹介できないと案内されていましたが、2年目のタイミングでは、キャリアアドバイザーから実際に声をかけられることが多かったように思います。
しかし、多くの求人が委託給食会社でした。
給与水準は当時の病院とほぼ変わりない結果です。
しかし、条件は自分に合ったものがなく、その時は断念。
断念はしたものの、確実に手ごたえのようなものは感じてはいました。
「転職して職場を変えられる」
この事実を希望にまずは管理栄養士をの資格を取得しようと栄養士3年目は勉強をする年にしようと決めました。
- 1年経験しているだけでもアドバイザーの反応が違う
- アピールできるスキルが増えると紹介してもらえる企業が増える
- 大手エージェントでは、病院や施設の直営が少ないことに気が付く
病院4年目の転職活動
4年目の転職しようと思ったタイミングで感じていたことはこんなことです。
- 年収を上げたい
- 条件の良いところで転職したい
- 立地も重要
病院栄養士として3年間の実務経験を積むことで、国家試験に合格し管理栄養士を取得。
当時は異動したことにより、職場環境は改善されていたため、転職に対する条件は変わっていました。
求人は、管理栄養士としての実務経験が付いていなくても紹介してくれるところが多数存在しているうえ、給与水準が上がっていることが当時はうれしかったことを覚えています。
そして4年目にして、はじめて管理栄養士・栄養士に特化したエージェントを利用しました。
特化型エージェントの存在は知ってはいたものの、どうしても大手の転職エージェントの方に信頼があったのでそちらを使っていました。
しかし、特化型エージェントを利用して「えっこっちで良いじゃん」と、はっきり思いましたね。
面談の時点では、そこまで大きく対応は変わりはありませんでしたが、紹介される求人の質が全く違うことに気付きました。
大手転職エージェントでは、今までなかった直営の病院や施設ですが、特化型エージェントでは近隣で数件紹介してくれたことに驚きましたね。
えっ!近くに病院の求人あるの?
面談のときに知ったことですが、私の勤めている病院ですが、実は給与と福利厚生のバランスが結構良かったことをアドバイザーが教えてくれました。
そのため、この時点で転職活動は継続したまま、情報だけもらい条件の良い求人が来たら再度動き出す方法に切り替えました。
- 管理栄養士が転職するなら特化型エージェントが良い
- 自分の今の市場価値を知ることが必要
病院8年目転職活動
8年目の転職しようと思ったタイミングで感じていたことはこんなことです。
- 年収を5%でも良いから上げたい(今の残業分を残業なしで稼げるくらい)
- 通勤時間を15分~20分以内が良い
妻・子2人持ちで、部署責任者としても活躍させてもらっている状況のなかで、転職活動は続けています。
特化型エージェントを複数利用しながら、情報交換を行っている状況です。
エージェントによりサポート期間があるサービスもあります。
本当に必要だと感じたときは、LINEやメールでの対応をさせてもらいながら、良い求人があれば相談して貰っています。
- 管理栄養士で病院・施設・保育園の転職は特化型エージェント1択
- メーカーや小売業が気になる人は、大手転職エージェントを選択
- アドバイザーは担当により知識に偏りがあるため、複数登録が良い
転職活動で大切だと実感していること
転職活動を通して大切だと感じたことは、現状の自分の価値を言語化できるという点です。
スキルや経験はもちろん、自分の働く上での考え方を自分の言葉で説明していくことが、大切だと感じました。
なぜなら、転職活動は自分を売り込んでいく仕組みだからです。
その他にも大切なことがあるため、具体的な内容を以下にまとめました。
自分の関する経験を言語化できる
経験の言語化が大切な理由は以下の通りです。
- 自分を説明するためには言語化が必要
- 面接では予期しない質問もある
- 頭が整理される
転職活動では、ただやりたいことを説明するだけの場ではなく、企業に自分を売り込んでいくことが重要です。
面接官は、あなたの情報を履歴書や職務経歴書などでしか知りません。
そのため、どのような経験からスキルを身に着け、今の考え方に至っているのか、言葉でしっかりと伝えていく必要があります。
経験・スキル・考え方の3点をうまく説明できれば、統一感のあるアピールになるでしょう。
私は栄養管理の経験から、患者に対して傾聴するスキルを学びました。そのため、常に患者ニーズの把握は重要だと実感しています。患者満足度向上は、病院経営にも良い影響を与えるということから、患者第一の考え方で仕事に取り組んでいます。
自分の市場価値を知っている
自分の市場価値を知っていると良い理由は以下の通りです。
- 安く買いたたかれているかもしれない
- 上を目指して頑張れる
自分の市場価値を理解していることで、転職時の年収交渉に役立ちます。
基本的に転職エージェントを利用し、希望年収を予め伝えておくことでキャリアアドバイザーが行ってくれます。
しかし、転職サイトを利用した際には自分で年収交渉をしていくことが一般的です。
自分の市場価値をしっているだけで、企業に安く買いたたかれる不安をなくしていきましょう。
適切な転職エージェントを利用する
管理栄養士に特化した転職エージェントの特徴は以下の通りです。
- 栄養士人材バンク:丁寧な対応で背中を押してくれる
- 栄養士転職ナビ:スピード重視の転職でやる気が無いときに尻を叩いてくれる
- しんぷる栄養士:一都三県の保育園で転職したい人でマイペースに転職活動したい
特化型の転職エージェントは似ているようで、実際利用してみるとそれぞれ特徴があります。
転職エージェントのサービス自体の流れに関しては、どのエージェントも違いはなく同じような流れで登録から内定まで案内してくれます。
しかし、利用していくことで、栄養士転職ナビのようなスピード重視で1~3ヵ月で転職したい人向けであったり、しんぷる栄養士のように保育園の求人が多いけど一都三県でのサービスであったりなど、特徴が見えてきます。
私の環境では、栄養士人材バンクがバランスが良く丁寧なアドバイスで、利用しやすかったです。
栄養士人材バンクの口コミ・評判まとめ|求人事例と管理栄養士の転職成功のコツ3選
どうしてもすぐ転職したかったら栄養士転職ナビが良いなど環境によっておすすめが変わります。
採用担当として転職活動で必要だと思うこと【例文あり】
転職活動8年目の経験と、自分が採用担当だということを踏まえると大事なことは以下の2点です。
- 自分のことだけではなく相手企業のことも考える
- 自分を採用するメリットは最初にアピールする
詳しく解説していきます。
自分のことだけではなく相手企業のことも考える
自分が採用担当になって、自分の転職活動を見直したときに相手企業の立場に立てていなかったと反省しました。
- 履歴書の説明などに数字を入れず具体的な書類になっていなかった。
- 具体性が低い説明をしていた。
- 結論から物事の発言をすればよかった
上記のようなことに気を付けることで、相手の企業にさらにわかりやすく説明できていたと感じました。
特に数字を入れることで、具体的に表現できたことがあります。
- 月間栄養指導回数
- 食材費などの前年比
これらは自分のやってきたことをアピールする際に用いる業務内容です。
数字が入っていると仕事内容が具体的にイメージしやすいです。
食材の高騰がある中で、前年比平均5%削減に成功しました。
アピール内容の結論は最初に伝える
アピール内容を最初に伝えることで、面接官が理解しやすい内容になります。
栄養指導が得意です。スケジュール管理を予め入念に確認し、隙間時間を有効活用することで、前年比20%の回数アップに貢献しました。
結論を先に伝えることで、面接官が理解する労力を削減するできます。
些細なことですが、理解しやすいアピール内容であれば、伝える能力が高いと感じることもあるでしょう。