- 栄養士の経験を活かして事務職に就きたい
- 栄養士の資格を活かして事務転職を有利にしたい
- 栄養士から事務職に求められることってどんなこと?
栄養士の資格を活かして事務職に転職ができれば、現場で働かなくても良くなるので魅力的という人も多いでしょう。
私も過去に栄養士で転職しようと考えていたときは、事務職がないか求人サイトで探していました。
事務職で求人を探す場合、リクルートエージェントのような総合型転職エージェントがおすすめです。
しかし、事務職といってもどんな仕事をするかは具体的にわからないという人も多いのではないでしょうか。
本記事では、栄養士業界の事務作業を紹介するだけではなく、栄養士のスキルを活かしながら事務職として活躍していきたい人にとって参考になる内容です。
リクルートエージェントの詳しい情報は以下の記事にまとめてあります。
リクルートエージェントの口コミ・評判|管理栄養士が選ぶ転職エージェント
栄養士から事務職になるには?|概要を解説
栄養士から事務職になるにはどうしたらいいの?
栄養士としての事務経験を伝えるのが効果的だよ。
栄養士から事務職への転職は、栄養士の仕事自体も事務職に近い業務内容が含まれるため、栄養士としての経験を活かせるため近年注目されています。
栄養士から事務職になるためには栄養士としての事務の経験をしていることが大切です。
その理由は、同じ年齢やスキルを持った栄養士の採用を考えたときに事務作業が未経験よりも、経験したことがある人の方が作業に取り掛かるのに抵抗がないためです。
とはいえ、事務職は栄養士以外からの転職先としても人気の職業ですし、栄養士の経験をいかにアピールできるかが重要です。
事務職は競争率が高いですが、栄養士としての経験を活かす方法と転職のためのポイントを理解することで、周りの求職者より有利に転職活動を進められるでしょう。
栄養士業界の4つの事務仕事を紹介
栄養士の職場で事務作業ってどんなことがあるの?
監査書類の作成や発注業務も事務作業に含まれるよ。
栄養士の事務の仕事は正社員でなくても、パート職員でも実施することは可能です。
あくまで正社員にこだわらなければ、そこまで難しいものではありません。
栄養士業界の事務事務の仕事は以下のとおりです。
- 献立作成・調整
- 食材発注
- 各種帳票の作成
- 患者のデータ管理・食数処理
順番に紹介していきます。
【2024年最新】栄養士が転職で絶対考えるべきこと3選|面接担当者が答えます。
献立作成・調整
事務職に活かせるスキル
- 論理的なデータから数値を算出
- 業者対応スキル
- 必要書類の作成スキル
献立作成・献立調整作業は、日本人の食事摂取基準で算出されたデータを参考に、献立の数値を喫食者ごとに当てはめていく仕事です。
そのため、献立作成ができる時点で高い事務処理能力があると言えるでしょう。
献立作成は献立を作るだけではなく、調味料や食材の成分や仕入れ先などの登録を細かく管理する必要があります。
常に安定供給ができる食材を業者とやり取りしながら、職員がスムーズに調理できるように調整する事務処理能力は事務職でも役に立つでしょう。
食材発注
事務職に活かせるスキル
- 食材コストに関する帳簿作成スキル
- 外部要因を考慮した先読みスキル
- 業者対応スキル
食材発注は決められた献立の食材を提供する数分をあらかじめ設定し、発注する業務です。
食材を発注するだけではなく、食材の高騰や災害により安定供給が困難な食材に対して、献立作成者と食品業者と連携して食材を仕入れることも業務内として実施しています。
代替品の調整は、安定供給できるだけではなく、欠品している食材に近い成分の食材を仕入れることが必要です。
社内担当者と業者を挟んだ仕事は、事務職の中でも総務事務の仕事に活かせます。
たとえば、総務事務は看護部や栄養科の間に入り他部署間の対人関係について中立的な立場で問題解決に導くようなこともしています。
連携を意識しながら、目の前の問題の最適解を選択できるような判断力を身につけましょう。
各種帳票作成
事務職に活かせるスキル
- 効率的な業務スケジューリング
- 必要書類の作成スキル
- データ管理スキル
栄養士業務の中でも帳票類の作成は、一般的な事務業務と近い仕事内容です。
国で指定された形式に沿った書類作成は、医療事務で活かせるでしょう。
医療事務は診療報酬を得るために、各部署の書類が適切に運用されているか見極める仕事があります。
その際に診療報酬早見表と照らし合わせて、国から指定された項目が含まれ、不備がないか確認する作業です。
毎月行う帳票類の作成ですが、診療を意識をして作業をしてみると、同じ作業でも事務職に有利になる学びがあるでしょう。
患者のデータ管理・食数処理
事務職に活かせるスキル
- 各種データの入力スキル
- 書類管理スキル
- 電話対応
栄養士が携わるデータ管理は、患者の給食内容を給食管理システムで管理する仕事です。
患者の食事内容は、毎日のように医師の指示により変更されます。
食事変更後、看護師との電話でのやり取りや、食事箋の管理、データを食札に反映を行います。
食数処理として、医師の指示と現場職員とのパイプ役になるため、電話対応力と書類管理・反映スキルが必要です。
事務職ではこういったパイプ役になることが多いので、対応に慣れておくのも良いでしょう。
栄養士から事務職になれる7つの職種
具体的に事務職ってどんなものがあるの?
栄養士の事務作業の経験は色々あるよ
事務職の仕事は、それぞれ似ているようで異なります。
事務職の種類は以下のとおりです。
事務職の種類 | 業務内容 |
一般事務 | 書類作成、データ入力・管理、電話対応、スケジュール管理 |
医療事務 | 診療の予約管理、患者の受付、カルテ管理、保険請求業務 |
営業事務 | 見積作成、受注処理、請求書処理、顧客管理、営業支援 |
経理事務 | 帳簿の記録、請求書・領収書作成、経費精算、経理データ入力、財務報告 |
人事事務 | 採用関連の手続き、社員の入退社管理、給与計算、社会保険手続き、労務管理 |
総務事務 | 施設管理、備品の管理、社内の管理全般 |
フロント受付 | 来客対応、電話対応、郵便物管理 |
順番に解説していきます。
一般事務
一般事務職の業務内容は以下のとおりです。
- 書類作成
- データ入力・管理
- 電話対応
- スケジュール管理
一般事務職は、企業内の様々な部門や部署を支援することが役割です。
たとえば、日常的な書類の作成や管理、データ入力やデータベース管理などを業務の一環として行い、企業によっては経理事務も兼ねて担当することもあります。
栄養士としての給食データの管理スキルやマニュアル・帳票類作成スキルが役立てられるので、他の求職者に差をつけるポイントにもなります。
医療事務
医療事務の業務内容は以下のとおりです。
- 診療の予約管理
- 患者の受付
- カルテ管理
- 保険請求業務
医療事務は病院での受付業務をするイメージがありますが、それ以外にもたくさんの種類の仕事があります。
たとえば、診療報酬の請求や患者の保険証の確認、診療の会計業務、カルテ管理等、患者が病院診療を受ける際に関わる書類を一通り準備します。
正しい請求ができているかの、患者の診療に関わる請求書確認業務も医療事務の仕事です。
栄養士として書類管理スキルや栄養科が関わる食事の請求確認等、経験がある場合は有利に転職活動を進められるでしょう。
営業事務
営業事務の業務内容は以下のとおりです。
- 見積作成
- 受注処理
- 請求書処理
- 顧客管理
- 営業支援
営業事務は、営業の部門サポートをする事務職です。
主に営業担当のサポートとして、受注・出荷処理、営業資料の作成・管理、顧客のデータベース管理、見積もり、在庫管理等さまざまな業務を行います。
営業活動を円滑に進めるためにコミュニケーションをとり、営業担当と調整を行います。
栄養士として食材発注業務や在庫管理等の経験を積んでいる場合、事務転職に対してアピールが可能です。
経理事務
経理事務の業務内容は以下のとおりです。
- 帳簿の記録
- 請求書・領収書作成
- 経費精算
- 経理データ入力
- 財務報告
経理は、企業の財務を担当する事務職です。
帳簿の管理や企業の買掛金・売掛金の管理、給与計算等を行います。
企業の運営を数字で管理し、情報を管理・分析・報告を行います。
経営を判断するための正確な情報提供が求められるため、他の一般事務職よりも専門的な知識が必要です。
栄養士の資格以外にも、簿記等を取得していると有利に転職活動を進めることができます。
なお、簿記に関しては1級や2級といった上位資格ではなく、3級でも問題なくアピール材料として活かすことが可能です。
人事事務
人事事務の業務内容は以下のとおりです。
- 採用関連の手続き
- 社員の入退社管理
- 給与計算
- 社会保険手続き
- 労務管理
人事は、企業の人材を管理する仕事です。
組織の成長と発展をサポートするために、業務は多岐にわたります。
人事業務の中に採用業務がありますが、実は数多くある業務の中の一部にすぎません。
人事は主に労務管理に関する仕事が多く、給与や勤怠管理、昇給や昇進の評価などを行います。
その他にも、社内のキャリア開発や研修プログラム等にも関わっています。
人事部門は、職員と企業の橋渡しとなり、企業の発展と職員の成長に貢献をしています。
転職先としては、直接人事部門に転職する機会は少ないです。
しかし、将来的に一般事務職から部署異動という形で就ける可能性があります。
総務事務
総務事務の業務内容は以下のとおりです。
- 施設管理
- 備品の管理
- 社内の管理全般
総務は企業を内側から支える部門で、企業の各部署がスムーズに運営できるように努めます。
仕事内容は、各部署の設備関係や物品、社内規則、職員の契約に関することを管理します。
社内のイベントや監査などで柔軟な対応力で幅広く企業のために活躍する仕事です。
栄養士としては、分け隔てなく接することのできるコミュニケーション力や、問題解決力を活かすことができます。
フロント受付
フロント受付の業務内容は以下のとおりです。
- 来客対応
- 電話対応
- 郵便物管理
フロント受付の仕事は、来客対応をする仕事です。
仕事内容としては、他の事務職と比べて専門的なことは少なく、基本的社会人としてのマナーが必要です。
受付は組織の顔になるためコミュニケーション力や対応力が求められます。
来客からの質問に答えられる対応力やコミュニケーション力等のエピソードがあると良いでしょう。
栄養士の経験を活かして有利に事務職に転職する3つの方法
経験を活かして有利に転職したい!
事務職の求人を多く取り扱っているサイトに登録しよう。
栄養士から事務職に転職するためには、栄養士の経験を適切に伝えることで有利に転職活動を進められます。
その上で、栄養士から事務職に転職する方法は以下のとおりです。
- ハローワークを利用する
- 転職サイトを利用する
- 転職エージェントを利用する
順番に解説していきます。
ハローワークを利用する
自宅の近くで、かつマイペースに仕事を探したい人はハローワークに登録しましょう。
ハローワークでは、自宅付近の事務職を募集している職場に応募できます。
ハローワークのメリットは、気軽に自宅付近で職場を探せることです。
必要に応じて職業訓練を行っているため、PCスキルに不安がある場合は試してみると良いでしょう。。
職業訓練を受ければ、そのままハローワーク職員が次の職場を探してくれます。
しかし、ハローワークには「求人の質が保証されていない」というデメリットがあります。
自宅付近の職場を探せるというメリットはあるものの、求人の質が保証されていないのは転職失敗の大きな原因となりうるため、大きな理由がない限りハローワーク経由での転職はおすすめできません。
栄養士が事務職に転職するのであればリクルートエージェントのような総合転職エージェントに登録することをおすすめします。
転職サイトを利用する
マイペースに転職活動を行い、かつ質の良い求人を探したい人は転職サイトがおすすめです。
求人サイトに掲載されている求人は、自宅付近ばかりではありません。
しかし、転職サイトに掲載するには高額の料金が掛かります。
事務職を募集している企業は、転職サイトに対して高額な料金を支払ってまで人材を採用したいと思っているため、比較的人材を大切にしてくれる企業が多いです。
転職サイトのメリットは、完全に自分のペースで転職活動を行えるため、じっくり求人を吟味できることでしょう。
また、一度登録してしまえば求人が自動でメールに流れてくるので、スキマ時間に気軽に求人を眺められます。
一方で、転職サイトのデメリットはサポートが付かないことです。
ハローワークや後述する転職エージェントの場合、担当者のサポートがあります。
転職サイトはマイペースに進められますが、完全にスケジュールを自分で管理する必要があります。そのため、急ぎの転職活動ではない人におすすめです。
転職サイトには便利な自己診断ツールなどもあるため、自分の使いやすいように利用しましょう。
転職エージェントを利用する
サポートを受けながら3〜6ヶ月で転職したい人には、転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントでは、自分の働きたい業界のプロに転職ノウハウを教えてもらいながら転職を目指します。
転職エージェントのメリットは、書類作成、面接対策、年収交渉などすべてを無料でサポートしてもらうことです。
デメリットは、転職エージェントと企業のことを考えなければならないため、自分のペースで転職活動ができないことです。
退職日が決定していて、かつ転職初心者には転職エージェントを利用することで、転職活動を有利に進められます。
そのため、自分で求人を探す時間がなく、かつ転職エージェントの担当者に転職活動を代行して進めてほしい人は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。
栄養士から事務職に転職する場合、総合転職エージェントのリクルートエージェント
リクルートエージェントの口コミ・評判|管理栄養士が選ぶ転職エージェント
栄養士から事務職に求められる3つのポイントを紹介
事務職で求められることって何?
会社を縁の下から支える立場からコミュニケーション力は特に重要視されるよ。
事務職にも種類がありますが、共通して求められることもあります。
事務職に求められることは以下のとおりです。
- コミュニケーション力でトラブル解決
- 問題解決力で他部署から頼られる存在になる
- 事務職でも資格が評価される
順番に解説していきます。
コミュニケーション力でトラブル解決
まず、事務職にはコミュニケーション力が必要です。
事務職は、自部署だけではなく他部署との連携も求められます。
そのため、報告・連絡・相談の基本的なことはもちろん、問題が起こった際にも適切に対応する必要があります。
事務職の仕事は、自部署や他部署を含んだトラブルや問題解決の仕事も含まれるため、冷静な判断力とコミュニケーション力が必要です。
栄養士は栄養に気遣いながらコミュニケーションを取るため、事務職になっても十分活躍できるでしょう。
問題解決力で他部署から頼られる存在になる
事務職は、自部署や他部署から仕事の依頼を受けることもあります。
たとえば、総務の場合は本部からの依頼を他部署に依頼をすることもあります。
総務の場合は人事関係の依頼が多くあります。
医療事務に関しても、本部からの依頼で数字を伸ばすよう求められた場合、他部署と協力して新たな取り組みを行い診療報酬を得ることも求められるでしょう。
このように事務職は、本部や上層部からの依頼により他部署と問題解決を行うこともあります。
事務職でも資格が評価される
事務職の中でも、経理の仕事は全くの未経験では難しいところもあるため、簿記の資格があると有利になります。
日商簿記3級でも大丈夫です。
その他の事務職は、基本的に資格より経験重視の仕事が多いです。
しかし経理のような経験や知識の必要な事務職もあるため、取得しておいて有利な資格は無理のない範囲で取得しておきましょう。
栄養士から事務職になる注意点3選
事務職になるために注意しておくことってある?
最低限のパソコンスキルや常識的な知識は求められるからおさえておこう。
事務職になる際の注意点は以下のとおりです。
- パソコンのスキルを身に着ける
- 会社に詳しくなることが求めらえれる
- 情報を管理する能力が求められる(個人情報の取り扱い)
順番に解説していきます。
パソコンのスキルを身に着ける
事務職は、主にパソコンを利用してデータ管理の仕事が多くなります。
事務職に深く関係する監査書類等も、基本的にデータで管理します。
そのため、ExcelやWordの使い方に慣れておきましょう。
たとえば、総務の仕事は監査で指摘を受けたマニュアルや規定の修正を求められます。
厚生労働省の正しい情報の検索方法や、Wordでの修正ができると良いでしょう。
会社に詳しくなることが求められる
事務職は、外部からの電話対応なども行います。
その際に、自社のルールや決まりごと等を説明する必要もでてくるでしょう。
そのため事務職は、他の職種よりも多くの自社の取り決めを把握しておく必要があります。
社内に関しても、就業規則の説明や改定、個人情報の書類取り扱い等、多くある社内ルールを説明する立場でもあります。
このように、事務職は社内の規則やルールを把握し、他の職種に案内していくことも仕事です。
情報を管理する能力が求められる(個人情報の取り扱い)
事務職は、社内ルールや規則に沿った情報の取り扱いをしています。
その中でも個人情報は、自社の職員であっても丁寧に取り扱わなければなりません。
事務の管理データには、入職したときの個人情報や入籍、年収、住所変更等、数多くの個人情報を扱っています。
医療事務の場合は、患者の個人情報としてカルテを管理しています。
通常、このような大事なデータは持ち出せないようになっています。
そのため、故意でもない限り漏洩はしませんが、USB等で管理している職場などは注意が必要です。
栄養士から事務職に転職する方法まとめ
栄養士から事務職に転職するためには、経験をうまくアピールできることが重要です。
事務職は人気のある職種なため、それぞれ求められることをしっかり理解し、自分の得意を活かせる職場に転職できるように努めましょう。
事務職として会社や職場について誰よりも詳しくなることを求められますので、価値観に共感できる企業選びが重要です。
しかし、転職初心者で企業選びが不安という人も多いとおもいますので、リクルートエージェント