・面接官はどんなところを見ているか知りたい!
・準備はどうしたら良いの?
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 面接に必要な持ち物
- 管理栄養士の面接で見ているポイント4選
- 管理栄養士の面接で知っておくこと2選
この記事を書く私は、病院勤務歴8年。部署責任者2年。採用担当を任されています。
管理栄養士の面接を行う際に必ず見ているポイントとして、身だしなみ、マナー、やってはいけない仕草、面接終了時も気を抜かないことは面接官からすれば、出来ていて当たり前のレベルなので重要です。そのため、見ているポイントを意識せずに面接を行っても必ず失敗しますのでそのポイントを紹介します。
「いやいや、管理栄養士といっても他の面接と同じでしょ?」こう思う方もいるかと思いますが、面接官はベテランの人事と管理栄養士です。現場を熟知している管理栄養士が相手ですから、質問も相応なものを用意する必要があります。
私が面接官として実際に採用を任されるようになり、ベテラン人事担当から教えてもらったことを参考に私の職場に落とし込んだ採用基準をご紹介します。
この記事を最後まで読めば面接中にこの子はダメだなと思わせない面接ができるようになり、面接官がどんなことを考えて採用しているかわかるようになります。
病院への転職を考えているのであれば全体像を把握する意味でもこちらをお読みください。
管理栄養士の面接に必要な持ち物
面接のときに必要になってくるものを表にまとめました。
当日、面接時間の5~10分前くらいを目指して到着できるようにしておくと良いでしょう。面接官は時間までに違う案件の対応や書類の整理をしているため、早く到着してしまうと予定を切り上げて対応しなければならないため時間は5~10分前がベストです。
遠方であった場合、時間調整が困難なこともありますので予めどのくらい到着に時間が掛かるかは調べておきましょう。
必要な持ち物 | 持ち物説明 |
---|---|
①履歴書 職務経歴書 | パソコンか手書きどちらでも大丈夫です。 あなたの出来ることや意気込みを記入しましょう。書くことがなくても「特になし」でも良いので埋めておきましょう。 |
②A4サイズの入るバッグとクリアファイル | 面接の日に病院の社宅や給料の説明を受ける場合があります。 資料を速やかにしまえるように準備しておきましょう。 |
③筆記用具 スケジュール帳 | 待ち時間の間にアンケートの記載や次の日程を聞かれる場合があります。 |
④本人確認できるもの | 本人であるかを確認する場合があります。 |
⑤手鏡 | 待ち時間等で髪が乱れていないか、最低限の身だしなみに使用します。 |
⑥印鑑 | 会社によっては交通費が支給される場合があります。押印する場合があるため持っておくと良いでしょう。 |
⑦スマートフォン | 慣れない土地の場合、地図アプリを使用するとスムーズに目的地に到着できます。 |
⑧現金 | 電車の遅延も考慮して、いざという時にタクシーを使用しなければならないため持っておきましょう。 |
⑨予備のマスク | 今つけているマスクが汚れたり、ひもの部分が破損してしまうケースを考慮し、予備マスクは持っておきましょう。不織布マスクが無難です。 |
管理栄養士の面接で見ているポイント4選
ポイント4選
- 身だしなみ
- マナー4選
- 仕草
- 面接終了時
管理栄養士の面接で見られているポイントでは特にコミュニケーション力が求められます。なぜなら管理栄養士は患者やその家族・利用者・お客等を相手にすることから栄養士以上に言葉や仕草、身だしなみ等を気を付ける必要があります。
私のように管理栄養士が採用担当の一人として参加している場合、職場に適当な人材かを見極めているため管理栄養士らしくない行動には注意しましょう。
管理栄養士栄養士ならではの仕草や対応がきっかけで不合格とされる場合もあるため、具体例を踏まえて紹介していきます。
身だしなみ
管理栄養士の仕事は衛生面がしっかりしていないと務まらない仕事なのでしっかり身だしなみには気を付ける必要があります。
身だしなみ | 内容 |
---|---|
爪を切る | 管理栄養士として爪はしっかりと整えましょう。 |
化粧 | ナチュラルメイクであれば問題ありません。 |
ヘアカラー | カラーレベル7程度であれば問題ありません。 |
服装 | パンツスーツが良いでしょう。スカートはストッキングが破れてしまう可能性ありです。 |
インナー | 白がベストですが色が濃いものでなければ問題ありません。 |
時計 | 派手すぎるものは避けましょう。 |
アクセサリー | 職場で身に着けないもの以外はつけないのが良いです。ヘアバンドは髪をまとめる際に使用しましょう。 |
採用担当は働いた時のことをイメージしているので職場で身に着けないものは避けるのが無難です。
大切なマナー4選
面接でのマナーは一般の企業と見られているところは同じなため基本的なマナーを抑えておく必要があります。管理栄養士は患者や家族対応も大切な仕事のひとつであるため出来ていない場合、当然マイナス評価になります。面接官は数多くの面接を行うため出来ていないところが気になってしまうので面接でのマナーを再確認しておきましょう。
背筋を伸ばして正しい姿勢で座る
正しい姿勢は誠実な印象を与えるため効果的です。
実際に猫背であったり、背もたれに寄りかかったりしているより背筋を伸ばしている人の方が真剣さが伝わってきます。
姿勢を正すだけでしていない人より有利になる可能性があるならやっておいて損はないでしょう。
目を見て話す
目を見て話しているだけで下を向いて話している人より本気度が伝わります。
普段は知らない人と目を見て話す機会がないため、慣れない人も多いと思いますが、患者や家族に指導をしなければならない時に下を向いていては自信がないと思われてしまいます。
コミュニケーション能力も大切なスキルのひとつであるため、意識することが大切です。
適度な相槌と笑顔が大切
適度な相槌と笑顔は一緒に働きたいと思わせる大切なテクニックです。
緊張して無表情になり相槌をうつ余裕はないかもしれませんが、面接官も理解しているのでぎこちなくても気遣いが出来る人だと思ったら一緒に働きたいと思ってくれるかもしれません。
管理栄養士の面接官は将来あなたの上司になる人の可能性が高いため、好印象を意識しましょう。
しっかりとハキハキした声で話す
ハキハキした声で話さなければ何を言っているか伝わらないため注意して話しましょう。緊張して声がどもってしまいうと、うまく面接官に言いたいことが伝わらない場合があるためです。マスクをして話をする場合さらに意識する必要があります。
ハキハキした声でしっかり伝えることが出来れば、栄養指導なども安心して任すことができると評価できるため、言いたいことをはっきり面接官に伝えられるよう意識しましょう。
オンライン面接での注意点として自宅ということもあるため気を抜いてしまう瞬間が出たり、接続がうまくいかなかったりということもあるため注意が必要です。接続がうまくいかなかった場合は速やかいに連絡して事情を話しましょう。
管理栄養士の面接でやってはいけない仕草と対策
管理栄養士の面接では回答のぎこちなさとこの仕事はやりたくないなどの発言は評価がマイナスになる可能性が高いため、注意が必要です。面接官は自分の職場や会社であなたが適正な人材かを見ています。職場の人、患者、家族、医師、看護師、など多職種連携しながら仕事をしていくため、回答力と仕事に対してのネガティブ発言は言わないようにしましょう。
質問はこう返そうと準備をしていくのは良いですが、思い出せずにぎこちなくなってしまっては逆効果なので、出来るだけ自然体を意識することが大切です。
中途採用の場合あなたがやりたいかと何ができるかが求められます。やりたくないことを無理に言う必要はありませんが、「調理はできますか」などの質問は良くしますので、今の業種が違い経験がなく、やりたくない仕事であった場合でも、ストレートにやりたくありませんというのではなく、「苦手分野ですが、新しいことの挑戦として取り組んでいきたい」とすることでプラスの評価になります。
面接終了時に注意
面接終了時に残念だった行動をあげます。直接評価には繋がらなかったとしてもプラスにはならないため意識しましょう。
面接で残念に思った行動 | 内容 |
---|---|
退室のとき作り笑顔はしない | 面接終了時に笑顔でありがとうございました。と挨拶した後に振り向く瞬間に真顔になると作り笑顔だったことがわかり残念に思います。 |
筆記用具をバッグにしまう際にもたつかない | 面接官は忙しいため、面接終了時にもたつかれることを嫌がります。管理栄養士の仕事は色々と気配りが出来ないといけないため周りの状況も把握する必要があります。 |
面接が終了しても建物をでるまで気を抜かないでください。受付の人に見られて報告されることもあります。
管理栄養士の面接前に知っておくこと2選
面接を行う際にやっておかないとふるいにかけれらてしまうことがあります。その注意すべきことを紹介します。
良い第一印象は出来て当たりまえ
面接は第一印象で決まるというものを聞いたことありませんか。新卒の場合はアピールポイントが少ないためとても重要ですが、転職者の場合はあなたに何ができるかが重要です。転職者は社会人経験者のため、印象が良い場合が多いです。そのため、数多く面接を行うベテラン面接官は第一印象は良くて当たり前で、出来ていないとマイナスな印象から入ってしまうため注意が必要です。
実際に面接を行っているとみんな全力で良く見せようとします。なので一回会っただけではわからないため、転職者の場合、第一印象だけで決まることはありません、プラスアルファで出来る事、やりたいことを伝えていきましょう。
転職者全員が好印象というわけでもありません。募集に対して人が集まらなく、どうしても補充が欲しい場合、第一印象が良いだけで採用されることもあります。ケースバイケースでタイミングにもよるというのも事実です。
欲しいポジションは明確に決まっている
転職先の募集人数が若干名の場合、やってもらいたいポジションが明確に決まっており、そのポジションができるかどうかが最低限の基準になります。
募集理由 | 募集条件 |
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(1)厨房要員欠員のための補充 | 調理ができる人・早番や遅番ができる人を探しています。 |
(2)給食管理者欠員のための補充 | 食材発注経験者・献立作成経験者・帳票類作成経験者を探しています。 |
(3)栄養管理欠員のための補充 | 栄養管理・栄養指導・病棟担当経験者を探しています。 |
需要と供給を意識して、自分は病院側に出来るだけたくさん供給できることをアピールしましょう。
管理栄養士の面接まとめ
- 必要なものを揃えよう
- 面接では細かいところまで見ているので不利にならないようにしよう
- 面接での良い第一印象づくりは最低限やらなければならないことである
面接当日までに必要な持ち物を用意して、マナーや面接での受け答えをしっかり準備して面接に挑みましょう。
どうしても自信のない場合は無料の転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントでは履歴書から職務経歴書、面接対策など様々な対策を手伝ってくれます。面接は難しく考えずあなたの出来ることのすべてを面接官に伝えることでお互いに利益のある転職活動に繋がります。