- 管理栄養士未経験でも病院に転職ってできるの?
- 仕事が未経験でも病院管理栄養士として働きたい
- 管理栄養士未経験でも病院に転職できる方法が知りたい
病院の中途管理栄養士の採用担当(面接官)をしているみやよしです。
管理栄養士の資格を持っているなら、知識を活かして患者さんや地域の役に立ちたいと思いませんか?
未経験者でも、病院の管理栄養士として働くことは可能です。
しかし、考え方や方法を間違えるとかなり不利になるのは間違いないでしょう。
たとえば当院では、管理栄養士、栄養士、調理師と職種関係なく未経験でも採用している実績があります。その人たちは面接をした結果、ビジョン(どうなりたいか)、価値観が合い一緒に働いていきたいと思ったため採用としました。
ビジョンとか価値観なんてよくわからない…
そこで本記事では、20代管理栄養士の仕事未経験、社会人未経験の人に向けて、採用担当の私が「簡単に病院側のビジョンや価値観を知る方法と未経験でもこれを言われたら一目置く」ことを紹介していきます。
管理栄養士の全体像が知りたいという人は、こちらの記事に網羅的に解説した記事があるのでぜひ、参考にしてください。
管理栄養士とは?|面接官が管理栄養士の求められる3つの仕事内容を徹底解説 (miyayoshi7.com)
- 管理栄養士 主任
- 病院勤務歴 10年
- 栄養科の責任者
- 病院栄養科の採用担当
まずは、管理栄養士の仕事未経験でも病院に転職ができる理由を紹介していきます。
施設側から見る管理栄養士が仕事未経験でも転職できる理由
前提として実務経験は、あった方が有利なのは間違いないでしょう。
しかし、未経験者でも病院に転職することは可能です。
実務経験がなくても転職できる理由は以下の通りです
- 高スペックより雰囲気重視の職場も多い
- 未経験者の方が仕事に対して素直な人が多い
- 今すぐ人員が欲しい職場ばかりではない
順番に説明していきます。
経験者より雰囲気重視の職場も多い
いろんな仕事ができる経験者より雰囲気を重視する理由は、職場の雰囲気を変えられたくないためです。
いろんなことができるプライドだけ高い経験者よりも、やってほしいことを忠実に実行してくれる未経験者と一緒に働きたいと思っています。
経験者は、自分の仕事にプライドを持っている人もいるので、忠実に実行してくれるか不安な面もあり、職員とうまくやっていけるかという方が心配になってくるので、いろんな仕事ができる経験者より、雰囲気がマッチしている未経験者の方が選ばれやすい職場も多いです。
つまり、経験者で雰囲気がマッチしている人が最強とも言える…
未経験者の方が仕事に対して素直な人が多い
未経験者の一番の武器は、素直さであり、扱いやすいところです。
経験者は、自分の経験や仕事にプライドを持っている人は、新しい職場では扱いにくい場合があります。
前の職場では、こうだった、これをやると前の職場では成功した。
たしかに、他の職場のルールを知れたり、成功体験を聞くことは良いことですが、必ずしも新しい職場でも同じとは限らないため、納得させることがとても大変な作業になります。
納得させるのが大変
そのため、当院でのルールを教育しなおす手間になることを考えると、未経験者の素直さは武器になり有利になることもあります。
今すぐ人員が欲しい職場ばかりではない
募集しているからと言って、すぐに人員が欲しい職場ばかりではありません。
募集してもすぐに人は入ってきません。
そのため、将来的なことを考え長い目で募集をしている職場も多くあります。
今いる職員に新しいことを教えるから、この職員の穴埋めを採用したいけど誰か良さそうな人いないかな
あと1人は欲しいけど、急ぎではないし、募集しながら良い人が来るのを待とう
このくらいの温度感です。
そのため、少しでも「違うな」と思ったら採用しないことが多いです。
なぜなら、部署ごとに適正人数は決まっており、特別な理由がない限りそれ以上増やすことができないからです。
そのため、なんでもできる経験者でプライドが高い人より、未経験だけど仕事は教えれば良いし一緒に働きたい人が良いという考え方になります。
それでも、未経験が不利なことは変わらないので、経験者とは考え方を変えて応募していく必要があります。
管理栄養士の病院転職は未経験では難しい?|アピールがなければ土俵を変えよう
結論、管理栄養士の実務経験がなくても転職は可能です。
しかし、経験者と同じ土俵で面接に挑んでも内定をもらうのは困難でしょう。
なぜなら、スキルで経験者の方が有利になるためです。
そのため、これまでの社会人経験でアピールできることがなければ、ビジョンや価値観、などをアピールして行く必要があります。
企業の求めるビジョンや価値観をしらべて企業に寄せたビジョンやどうやって実現していくかの方法を伝えていくことで、価値観が合っていることをアピールしていきましょう。
病院のビジョンや価値観は、企業HPや転職サイト、エージェントなどから確認することができます。
病院のビジョンに対して、栄養科のビジョンもあるので、両方に合うあなたなりのビジョン「どうなりたいか」をアピールしていくことが必要です。
健全経営や患者の健康に貢献していく観点から、栄養指導の件数の増加と質の向上は、管理栄養士として働いていくうえでの課題であると考えます。件数の増加では、個ではなくチームで目標を達成させることが重要。そのため、部署内でのコミュニケーションを大切にして自分だけではなく、他の人のスケジュールに関しても把握していくことが必要だと考えます。質の向上としては、メーカーの外部セミナーを利用して知識をインプットし、患者様にアウトプットを繰り返していくことで、質の向上をはかります。このように、指導件数の増加と質の向上を合わせていくことで、患者様や地域から必要とされる管理栄養士になりたいです。
管理栄養士未経験者が病院に転職する方法
- 管理栄養士20代の病院未経験
- 社会人経験なし
未経験者でも、社会人としてのスキルがあればアピールしていきましょう。
各業界で得た知識や経験と、病院管理栄養士の必要なスキルを照らし合わせて、活かせそうなスキルや経験を厳選して行く必要があります。
しかし、年代や業界でどんなことをアピールの対象にしていくか、ピンとこない人のために各年代の病院未経験者のアピール例を紹介していきます。
管理栄養士の病院未経験20代
- 若さのポテンシャル
- 社会人経験がある
- 素直さ
資格は持っているけど管理栄養士として働いたことがない、でも病院で働きたくなった20代の管理栄養士は、若さのポテンシャルがあり、素直であることや現職で学んだことをどう活かしていけるかがポイントです。
- 営業:話すことが得意だから患者に対して食の大切さをうまく伝えることができる。
- 飲食店:料理の知識が豊富にあるため、患者に合ったレシピを提供できる。また、コスト管理や発注経験もあるため、活かしていける。
- 小売り:サービス業の経験から補助食品の特性を理解してもらい、患者に商品知識を提供して、在宅復帰したあとも、どんな補助食品が良いのか自分で選べるように教育できる。
例のように業務に対して関連することを深堀して管理栄養士の仕事と結び付けてアピールしていきましょう。
社会人経験なし
- スケジュール管理
- 乳幼児や離乳食
- 産後の栄養指導に特化
今まで、家事や育児などの事情で社会人経験自体がない人の場合、それまでに時間を費やしてきた家事や育児から管理栄養士の仕事に繋げていけないか考えましょう。
特に何もしてこなかったんだよな…
無職の期間で何もしてこなかったときは、パートで実績を積むことで未経験のハンデをなくすことができます。
パートは正社員より採用のハードルが低いため、未経験では難しいと考えている人には有効でしょう。
病院管理栄養士のパートでも栄養管理や栄養指導はできますので、未経験ではなくなります。
注意点としてパートで働きすぎても年齢で不利になることもあるので、正社員を目指すなら20代のうちに実績を作れると良いです。
また、委託給食会社が入っている病院を探して栄養指導などができるか確認しましょう。
給食業務を病院直営で提供している場合、厨房に入らなければいけない可能性があるためです。
採用担当(面接官)が未経験でも欲しいと思う特徴
管理栄養士の採用担当が未経験でも欲しいという特徴は以下の通りです。
- ビジョンとして同じ方向を向いている
- やる気を示す根拠や信念がある
- 企業やチームの利益も考えて行動できる
- 職場の雰囲気に合っている
もちろん、これだけではなく様々な視点から総合的に評価しています。
すべて当てはまっている必要はなく、1つでも特徴として印象に残すことができれば、内定の可能性は上がります。
未経験者の場合は、スキルの面でハンデがあるため、スキルがなくても考え方として評価できるようなことを紹介します。
例文を紹介しますが、自己PRや志望動機のエッセンスとして取り入れるようにしてください。
順番に紹介していきます。
【例文】目指すビジョンが同じ方向を向いている
- 企業の理念と重なる部分を探し
- 向いている方向は同じことをアピール
企業分析の一環として企業の経営理念も理解しておきましょう。
私はずっとこの地域で育ってきたため、地域に貢献したいと考えています。強みであるコミュニケーション力で患者様のニーズを理解し、反映できる栄養管理は、地域住民の皆様から信頼されることに繋がる仕事と考えております。「患者さんに信頼される病院でありたい」という経営理念に重なる部分があると感じてましたので、貴院で活躍したいと思いました。
病院の方向性を確認することが必要です。
【例文】やる気を示す根拠や信念がある
- 長く働けることを間接的にアピール:長期的に取り組む
- 根拠をしっかり示す:経営理念とやりたいことが一致している
- 方法を示す:栄養管理の方法
上記のポイントを踏まえて例文を紹介していきます。
私は、管理栄養士としての知識を活かして、患者様のニーズに合った必要とされる栄養管理を実践していける場が貴院だと考えております。なぜなら、貴院の経営理念に「患者さんに信頼される病院でありたい」とHPで拝見しましたので、やっていきたい栄養管理を実践できると感じました。患者ニーズに合った栄養管理の方法としては、患者様の情報を様々な角度から取り入れ、食事に反映できるシステムづくりを実施していきたいと考えております。そのためにも多職種連携が必須です。入院中の患者様の楽しみは食事だと考えております。多職種連携を行い情報を得て、患者様のニーズに合った食事の提供ができれば、喫食も上がり結果として早く退院できるので、長期的に取り組むことで患者様や地域から信頼されることに繋がると考えております。経営理念として患者様の信頼を得ることに積極的である、貴院でならこういった方法が可能だと考え志望いたしました。
なぜ栄養管理や指導がしたいか背景も考えておきましょう。
企業やチームの利益も考えて行動できる
- 企業やチームの利益も考えていることをアピール
- 長く働けることをアピール
自分のやりたいことだけでなく、病院に利益を生み出すこともアピールしていきましょう。
私は患者様のニーズに合った栄養管理を行っていきたいと考えております。貴院の経営理念である「患者様に信頼される病院でありたい」と重なるところがあるため、向いている方向が同じこと、そしてやりたいことが実現できる職場環境であることから、長く患者様や病院、地域に貢献していけると確信しております。患者様に貢献していくためには、病院や栄養科のための健全経営のために、栄養指導や特別食加算での人件費貢献やチームを円滑にしていくための提案を常に考え、より働きやすい職場環境づくりにも貢献していきます。
根拠を示せないのが辛いところですが、主張に合うエピソードがあれば根拠になりえます
職場の雰囲気に合っている
職場の雰囲気は自分からアピールするよりも、面接などで良い雰囲気の人だと思われることが大切です。
また以下の共通点は、一緒に働きたいと思える人の特徴ですが、患者に対しても印象が良いので重要です。
- ポイントで笑顔を入れる
- マナーを意識する
- しっかりと話を伝える
ポイントで笑顔を入れる
第一印象はとても大切なので、笑顔は重要です。
ずっと笑顔である必要はありませんが、自然に笑顔が作れるように意識しましょう。
患者さんの前でも自然な笑顔で接することができると感じることができるので、印象が良いです。
マナーを意識する
また、最低限のマナーは必要です。
なぜなら、大事な面接でマナーができていないということは、患者に対しても失礼な行動をしてしまう可能性があるためです。
たとえば、患者に対して失礼なことをしてしまった場合、病院のイメージが悪くなるため、マナーができていない人は患者の前には出したくないと思います。
そのため、最低限のマナーはわきまえておきましょう。
しっかりと話を伝える
しっかりと伝えたいことを伝えらえれることは大切です。
なぜなら、病院の管理栄養士は知識を患者に伝えることが仕事の1つだからです。
患者に対して、必要なことを伝えられないと意味がなくなってしまうので、要点を絞って話を伝える意識をしましょう。
面接の際にも何を言いたいのか、結論から話ていくことで、スムーズに話すことができます。
結論、理由、根拠、結論の順で話すとうまくまとめて話すことができます。
経験者でも内定が出ない人の特徴
経験者でも内定がでない人の特徴は以下の通りです。
- 管理栄養士としての適性がない
- 長期で働けるか不安
- 雰囲気が職場に合わない
- プライドが高く協調性がない
上記の特徴に当てはまっていると採用担当は内定をだしません。
内定を出さない理由としては以下の通りです。
- いつか面倒ごとを起こすかもしれない
- 求めているイメージとちがう
- 良くも悪くもない
採用側は良い人材を探しているため、適切に自分を売り込みアピールしていく必要があります。
管理栄養士としての適正がない
- 質問に対して求める回答ができない
- 話に一貫性がない
- 自分中心
面接の際に上記の特徴の人は採用にはなりません。
なぜなら仕事を行っていくうえで、上記の特徴のある人は、仕事に悪影響を与える可能性が高いからです。
たとえば栄養指導する際に、患者の求めている質問に対して、適切な回答ができなかったり、話に一貫性がなく混乱させてしまったり、自分の知識だけ与えて実現不可能な目標を患者に押し付けてしまうなど、患者に対してマイナスになる可能性があるためです。
大切な面接の場で、質問に対して求める回答ができない、話に一貫性がない、自分中心、これらが見られる場合、仕事でもやってしまっているでしょう。
そのため、採用にはなりにくい特徴となります。
長期で働けるか不安
マインドがマイナス思考である場合、長期で働いていけるか不安になるため、採用は見送っています。
特に、事務方の人事担当はリクルートが忙しく、採用にはお金もかかるので、仕事ができるできないより、長く働いてくれる人を求めています。
栄養科の採用担当も、同じことを教えるのは大変なので、長く働いてもらいたいと思っています。
そのため、面接で長期で働くことが難しそうであれば採用していないところが多いでしょう。
雰囲気が職場に合わない
職場の雰囲気が合わない場合、程度によりますが、採用を見送ることが多いです。
特に我が強く、柔軟性のなさそうな人は後々、面倒ごとを起こす可能性が予想できるので緊急でない限りは、採用はしないでしょう。
人間関係はとても改善することが難しいので、リスクはとりたくないと思ってしまいます。
プライドが高く協調性がない
管理栄養士の経験者でも、プライドが高く、協調性がなければ採用できません。
上記の雰囲気にも似ていますが、経験者でプライドが高い人は、過去の成功体験から指示が通りにくい場合があります。
そのため、教育する手間を考えると、プライドが高く協調性がない経験者より、素直な未経験者の方が採用の可能性は高くなります。
新卒の場合は、みんな全力で良い子を演じるため見極めは困難ですが、転職者の場合は、意外と1回、2回の面接でも分かってしまいます。
そのためにも、ラフな面接で本音を引き出そうと採用側も工夫をしています。
病院管理栄養士未経験でも使える自己PR例文【例文】
自己PRは、あなたがどんな強みを持っているのかを確認するためのものです。
あなたの強みに対して採用側が魅力的と感じると、面接の質問材料になります。
当たり障りがない自己PRの場合は印象に残らないため、「良くも悪くもない」評価になってしまいます。
ここでは、例文を用いて自分の強みを活かせるように具体的に紹介していきます。
社会人経験あり|病院未経験の自己PR
- 自分の強み:本質をつかみ適切なアドバイスができる
- 強みの理由:サービス業でお客に対して話を聞く力と伝えるスキルが身に付いた
上記の強みを活かした病院に落とし込んだ自己PRは以下の通りです。
2年間接客の仕事でお客のニーズを傾聴することが必要だったため、傾聴することに注力してきた。その結果、もともと身に着けていた商品知識と傾聴するスキルから話の本質を理解することができ、顧客のニーズに合った商品を選ぶことができた。この傾聴し、物事の本質を見極めるスキルで患者様への指導はもちろん、自部署がどうあるべきか良い方向に行ける手助けをしていきたい。
なぜ別の仕事経験を病院管理栄養士として活かせるか考えることが必要です。
社会人経験なしの自己PR
- 自分の強み:産科のある病院・クリニックでは、自身の経験から離乳食や母体への栄養指導ができる
- 強みの理由:自分が経験していることなので、患者の気持ちを理解したうえで指導ができる
未経験者でも、病院管理栄養士としてアピールできそうなことを考えことが必要です。
妊娠中に糖尿病や高血圧に悩んでいた経験があります。そこから病院で栄養指導を受け、回復していったことをきっかけに栄養指導に興味を持つようになりました。私自身、妊娠糖尿病や高血圧に悩んでいたため、その間勉強をして知識を付けて改善していった経験があるので、この知識を同じ悩みを抱えている人のために使いたいと考えております。
何も思いつかないときは、素直さやコミュニケーションを円滑に行えるエピソードなどでアピールしていきましょう。
病院管理栄養士未経験でも使える志望動機【例文】
志望動機は、あなたの強みや、やりたいこと、できること等の理由を伝え、なぜその企業でないといけないのかを伝えるものです。
自己PRと志望動機は一貫している必要があります。
なぜなら、自己PRとしてまったく関係のない強みを言っていたら、その職場では強みを活かせないことになるためです。
書類審査の段階でも「この人を採用するメリットは何だろう」と感じてしまいます。
とはいえ、未経験での志望動機は難しいところもあるため、具体的な例を紹介していきます。
社会人経験あり|病院未経験の志望動機
- 自分の強み:本質をつかみ適切なアドバイスができる
- やりたいこと:患者に適切な栄養指導を行い、地域貢献したい
- できること:営業経験者として働いてきた物ごとを伝えるスキルに自信がある
- 企業の経営理念:「患者さんに信頼される病院でありたい」
志望動機には、説得力を持たせるために上記の要素が入っていることが望ましいです。
営業職でお客様と話をする際に、ニーズを理解することに注力してまいりました。お客様の悩みの本質を掴み、適切な自社商品を紹介していくことを得意としています。そのため貴院では、地域貢献として患者様1人ひとりのお話を聴き、適切な栄養指導を長く継続して行っていくことで、地域全体の信頼を得られる管理栄養士になりたいと思っております。貴院のHPでは、患者様に対する想いが、私の地域貢献できる管理栄養士になりたい想いと重なるところがありましたので、貴院で活躍していきたいと考えております。
社会人経験なしの人でも使える志望動機
- 自分の強み:育児経験から母親の寄り添える指導ができる
- やりたいこと:地域の母子のために役に立てる管理栄養士になりたい。
- できること:離乳食や妊娠糖尿病、育児の経験からそういった患者の立場になって指導ができる。
- 企業の経営理念:「患者さんに信頼される病院でありたい」
社会人経験がない場合は、上記のような経験から自分の強みと病院管理栄養士として、どう働いていくかを伝えていきます。
育児経験がありますので、これまでに経験した、妊娠糖尿病や高血圧、離乳食のアドバイスなどの困っている母親に対して、実体験を踏まえながら適切な指導をして行きたいと考えております。地域の母子のために継続的に指導していくことで、子どものことに困ったらこの病院と思っていただける運営を目指していきます。貴院の経営理念である「患者さんに信頼される病院でありたい」とありましたが、私自身も、もちろん母子だけではなく、患者様全体に信頼されるような管理栄養士でありたいと考えておりますので、貴院に応募いたしました。
この志望動機の場合、産科があることが条件となります
病院管理栄養士の仕事内容
病院管理栄養士の主な仕事内容は以下の通りです。
- 栄養指導
- 栄養管理
- 給食管理
病院の特徴により優先度が変わりますので、注意が必要です。
病院の管理栄養士として、アピールしていくためにそれぞれの仕事の特徴を理解しましょう。
栄養指導
患者の病状(病気の様子)に対して、適切な食生活が送れるように指導します。
患者の生活スタイルや食生活、嗜好、習慣など情報を聞き出し、無理のない方法で段階的に改善してもらえるように伝えることが大切です。
よく、こちらが言ったことをすべていきなりやろうとする患者もいますが、まずはコップ1杯でも多く水分を摂る習慣づくりや、ドレッシングもかけるのではなく、付けて食べるなど、簡単なところから段階的に行っていくことが大切です。
栄養管理
患者の病状や検査値、喫食量(残食量)などを観察し、適切な食事を提供していきます。
患者の状況などは、管理栄養士だけでは追いきれないこともあるので、看護師や言語聴覚士などと連携をして情報を収集します。
必要エネルギー量、たんぱく質量、塩分、ミネラルなどを適切に管理していけば検査値も良くなる傾向になるでしょう。
給食管理
献立作成、調理、洗浄、盛り付け、発注など、給食の提供に関わる全ての業務が当てはまります。
病院では、委託会社が入っている職場は、契約により委託会社が業務を行います。
給食管理業務に携わりたい場合、委託会社が入っていない、病院直営で給食を提供しているので、予め注意しましょう。
病院管理栄養士の年収はいくら?
マイナビコメディカルによると病院の年収は300〜400万円となります。
日本人の平均年収が433万であるため、平均的と言えるでしょう。
- 福祉施設:250~330万円
- 民間企業:250~330万円
- 大手メーカー:450~600万円
- 行政栄養士450~600万円
大手メーカーや行政栄養士は、昇給の上昇幅が多いため、最終的な年収が高くなります。
病院を含めたその他の企業は昇給幅が多くないこともあり、最終的な年収では上記の通りの給与水準になってきます。
管理栄養士未経験におすすめの転職エージェント4選|簡単にビジョン・価値観を知る方法
企業のビジョンや価値観を知るためには、転職エージェントを利用することで簡単に調べることができます。
今となっては、転職エージェントは転職者にとってメジャーなツールとなりました。
しかし、まだうまく利用しきれていないことも事実で、自分に合ったエージェントを見つけて、自分に有利になるように利用しましょう。
エージェントに必ず聞くことは、病院栄養科のビジョンやどんなことを大切にしているか等の価値観を聞いてもらうことです。
ちなみに、どの転職エージェントにしたらよいか分からない場合は、栄養士人材バンクが利用しやすかったです。
栄養士人材バンクのキャリアパートナーは真剣度が高く、転職させたい気持ちが強いため良いアドバイスをくれるので、利用しやすいエージェントでした。
他のエージェントが真剣度が低いわけじゃないけど、休みの日に書類添削してくれるのは、ありがたい
栄養士人材バンク
管理栄養士未経験での病院転職は、栄養士人材バンクが候補に入るでしょう。
なぜなら、栄養士人材バンクは、転職の実績が豊富であることやキャリアアドバイザーの熱意が強いため、背中を押してくれるので、1歩踏み出すのにはちょうどよいエージェントだからです。
Twitterなどのコメントを見ても他のエージェントより評判も良いため、サポート面も安心です。
ヒアリング力が高いためミスマッチが起きにくいので、紹介される病院は希望に沿うところが多いでしょう。
人気の病院はすぐに埋まってしまうため、早めの行動が良いでしょう。
私が実際に利用してみた栄養士人材バンクについて、実際使用したレビュー記事があるのでこちらをぜひ、参考にしてください。
栄養士人材バンクの口コミ・レビュー|評判と管理栄養士の転職を成功コツ3選 (miyayoshi7.com)
栄養士転職ナビ
私は、栄養士転職ナビを利用して実際に職場を紹介してもらったことがあります。
冒頭でも、職場のビジョンを一致させていくことが大切とお伝えしましたが、栄養士転職ナビのキャリアアドバイザーはそれを言わなくても調べてくれました。
栄養士転職ナビは、とにかく1人の転職者に対して徹底的にヒアリングをして、近隣から条件に合う職場を探し、施設全体がどんな職場かを教えてくれます。
短期間で転職したい人と相性がよく、最短で1ヶ月あれば転職先が決められるペーススケジューリングしてくれます。
今日登録すれば、1ヶ月後のあなたは病院で楽しく働いているかもしれません
栄養士転職ナビについて詳しくまとめた記事があるのでぜひ、こちらも参考にしてください。
【必見】栄養士転職ナビの評判とレビュー|管理栄養士におすすめできる理由 (miyayoshi7.com)
ハタラクティブ
ハタラクティブは、フリーターやニートを対象にしたエージェントであるため、社会人未経験の人には相性が良いエージェントです。
ハタラクティブの80%以上の利用者が転職しているという、驚異の数字を持っています。
残念ながら、専門職にはあまり強くないので、病院の数は少ないですが、どうしてもダメだった時の保険として登録してみるのも良いでしょう。
ハタラクティブについてまとめた記事がありますのでこちらもぜひ、参考にしてください。
ハタラクティブの評判|未経験の管理栄養士におすすめエージェント | 管理栄養士ノート-みやよしブログ- (miyayoshi7.com)
dodaエージェント
dodaエージェントは、管理栄養士の専門職は大手転職エージェントの中では件数が多いです。
特化型である、栄養士転職ナビや栄養士人材バンクに比べると専門職の件数は劣ります。
そのため、専門職に特化した上記の転職エージェントと併用しましょう。
しかし、dodaエージェントはツールがおすすめです。
「年収査定」で適正年収を査定して、dodaのキャリアアドバイザーに年収交渉の材料にしてもらいいましょう。
「レジュメビルダー」は、作り方のよくわからない職務経歴書などは、ポイントを入力すると書式に当てはめてくれるため便利です。
そのため、他のエージェントよりも転職に有利になるツールが豊富なので、そちらを利用するための使い分けが良いでしょう。
dodaエージェントを詳しくまとめた記事があるのでぜひ、そちらも参考にしてください。
dodaエージェント評判と口コミ|管理栄養士におすすめエージェント (miyayoshi7.com)
管理栄養士におすすめの転職はサイトはリクナビNEXT
転職サイトは1つだけ登録しておけば問題ありません。
なぜなら、転職の軸になるツールは転職エージェントが時間、採用率の面で有利なためです。
しかし、転職サイトの有利な点としていつでも自由に応募でき、簡単に職場が探せることから、最大手のリクナビNEXTは外せません。
特に、グッドポイント診断は、作るのが面倒な自己PRをつくる材料を揃えることができます。
自分でも気づかなかった、フレーズやアピール方法のアドバイスがあるので、非常に便利です。
転職エージェントで、キャリアアドバイザーのサポートを受けつつ、自分でもお気に入りの職場を見つけてこちらでも探してみましょう。
リクナビNEXTをまとめた記事があるのでそちらもぜひ、参考にしてください。
リクナビNEXTの評判と口コミ|管理栄養士が選ぶ5つのメリット紹介 (miyayoshi7.com)
管理栄養士に関するQ&A
ここでは、病院管理栄養士のよくある質問をお答えしていきます。
- 30代の管理栄養士は病院に転職できる?
- 委託給食会社で管理栄養士として病院で働いていたけど施設側に転職できる?
よく見かける上記2点の紹介をしていきます。
30代の管理栄養士は病院に転職できる?
人柄重視の職場を狙えば転職可能です。
- 社会人としてのマナーができている
- マネジメントの経験がある
- 周りを見て行動できる
上記のようなポイントがあればアピールしていきましょう。
社会人としてのマナーは、実際の面接で効果を発揮するため、言葉で言う必要はありません。
30代になるとプレイヤーとして動きつつ、教育係りの核としての立ち位置も求められてくる年齢であるため、マネジメントの経験があると良いアピール材料になります。
そんな大層な役割したことない…
マネジメント経験が無い場合、周りのフォローができるなど、組織を円滑に回しているエピソードがあると良いでしょう。
- 自分の行動で職場の雰囲気が改善した。
- 悩みの相談役になったことがあり、離職を踏みとどまらせることができた。
- 自分の行動で、職場の実績に繋げることができた。
上記のような、職場全体に影響を与えられるようなエピソードがあると良いでしょう。
職場だけにしかわからない数字でなく、業界全体で認識できる方が良いです。
委託給食会社で管理栄養士として病院で働いていたけど施設側に転職できる?
転職可能です。
委託給食会社で働いている人の強みは、献立に強いところにあります。
今まで、厨房に入ってこなかった管理栄養士はたくさんいます。
そのため、病院の献立に詳しく実際に作っていた人の栄養指導は説得力があります。
そのため、病院の献立を自宅ではどう再現できるか・調味料の配分が減塩食の人はどのくらいか、すぐに出てくるのではないでしょうか。
そういった委託給食会社の強みをアピールしていきましょう。
まとめ|管理栄養士の病院転職は方向性を合わせることが重要
未経験者でも病院に転職できる理由や方法を紹介してきました。
「自分にはなにもない」という人は、HPや転職サイト、転職エージェントに書いてある企業情報からビジョン、価値観を調べて寄せて自己PRや志望動機を書きましょう。求める人物像が記載されていれば、あなたが企業に寄せていくことも必要です。
注意点としては、うそは書かないようにしましょう。
本音と建て前は区別が必要ですが、うそをつかなければ志望動機が書けないようなら、その企業を選ぶべきではありません。
とはいえ、まだどうやってやるか落とし込めていなければ、転職のプロに手伝ってもらうのが良いでしょう。
管理栄養士の転職で一番のおすすめは、支援実績が豊富な栄養士人材バンクですが、他にも管理栄養士に合ったエージェントはあります。
管理栄養士に合った転職エージェントをまとめた記事がありますのでぜひ、参考にしてください。