管理栄養士として転職が初めての人は職務経歴書が何なのかわからない人も多いのではないでしょうか。
職務経歴書は今まで自分が行ってきた経歴や経験を企業に伝える書類です。
実は職務経歴書に正解の書き方はありません。
その分、わかりやすく伝えられる職務経歴書だと、採用担当者(面接官)の目にとまりやすくなります。
転職活動において、面接は避けられないことですが、その面接内容を決める土台となるものが職務経歴書です。
どうやって書くのがいいの?
そこで、本記事では職務経歴書の書き方の例文を使ってコツを紹介していきます。これから転職を行う管理栄養士はぜひ、参考にしてください。
当記事では転職に向けて書類作成をしている栄養士に向けて採用担当の印象に残る職務経歴書の書き方のポイントを紹介していきます。
病院への転職を考えているのであればこちらの記事も参考にしてください。
【病院管理栄養士になりたい!】志望動機の書き方と質問の回答例7選
- 管理栄養士 主任
- 病院勤務歴 10年
- 栄養科の責任者
- 病院栄養科の採用担当
管理栄養士に必要な職務経歴書の書き方のコツ
職務経歴書はあなたの職歴とつよみをわかりやすくまとめた書類です。
採用担当は栄養士の業務をやりながら面接をするため、忙しいことがほとんどなため、わかりやすくポイントを強調していく工夫が必要になってきます。
ここでは栄養士に必要な職務経歴書の書き方のコツを紹介します。
職務経歴書の書き方の基本
職務経歴書はあなたの今までの職歴を記載します。
うえから新しい勤務先から順番にいつの時期にどんな仕事をしていたか詳細を書いていきましょう。
採用担当の質問を考える負担軽減のため情報が足りないということが無いようにしましょう。情報が足りないと「どこから質問しようか」と初めから考えなくてはならないため、採用担当が気になることを質問しやすいように「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのような行動をして」「結果どうなったか」のポイントを押さえてアピールしましょう。。
詳細に書きすぎて3枚4枚となってしまっても読みにくいので1~2枚で書き上げられるように、過不足なく書き上げましょう。
アピールできる必要な情報だけを厳選して過不足なく書いていきましょう。多すぎても少なすぎても良くありません。
職務経歴書はPC作成がおすすめ
PCと手書きはどちらで書いても問題ありませんが、見やすさと手間を考慮するとPCで作成するのをおすすめします。
しかし、実際に私が面接を行っていて割合として多いのは手書きです。
私が職務経歴書を見てきて手書きとPCでのメリット、デメリットを記載してきます。
職務経歴書の手書きのメリットは文字から伝わる人柄など、読み取る情報がPCに比べると多いため丁寧に書ける人は手書きが良いでしょう。
デメリットとしては手間がかかることと、長い時間見るものなので丁寧さに欠けると読みずらいことです。
職務経歴書のPC作成のメリットは時間や手間がかからなく誰でもある程度見やすく作成できるところです。
デメリットとしては複数人の転職者がいて同じようにPCで職務経歴書を作成していた場合、見やすいように箇条書きにしてみるなど工夫をしましょう。
次に簡単に職務経歴書を差別化させるコツを紹介します。
職務経歴書の書く内容を差別化
職務経歴書は自己PRの裏付けをする書類でもあるため、強みを入れ込んでいく必要があります。
自己PRをすでに考えている方は職務経歴書と紐づけることによってより説得力のある自己PRにすることができるでしょう。
自己PRと職務経歴書が書いてあることが一致していないとその自己PRはどこの場面でのものなのかわからない場合、説得力に欠けてしまうため必ず自己PRと職務経歴書は紐づけしましょう。
管理栄養士の職務経歴書には企業分析が必須
職務経歴書では企業分析をして応募企業の求める人物像や考え方、将来のビジョンを確認してそこに当てはまる人物であるようにアピールしていくと効果的です。
企業が求めている人物像は転職サイトや企業の公式HPなどに載っているので確認してみましょう。
日清医療食品|採用情報 ※公式HPには求める人物像が掲載されていないため転職サイトより確認してみて下さい。
管理栄養士の職務経歴書を項目別に紹介|例文あり
職務経歴書はあなたのスキルや経験、知識を企業側に売り込むあなたの取扱説明書です。
説明書と言われても職務経歴に決まったフォーマットがないため必ず書いておく項目を紹介します。
職務経歴書項目一覧
項目 | ポイント |
---|---|
経歴要約 | あなたの経歴でアピールしたいことを100~200文字程度で書き出します。応募企業の求めているところに当てはまるように書き出していきましょう。 |
経歴 | 経歴の概要を簡潔にまとめます。あなたの在籍期間、部門、部署、業務実績を端的に記載しましょう。 |
資格・免許 | 仕事に関係する資格を記載しましょう。正式名称で取得年月も記載します。 |
職務経歴 | 在籍期間、法人名、部署名、事業内容、役職名、職務内容、実績を記載します。 |
スキル | 電子カルテ、給食管理システム、教室経験、新人教育、職員のマネジメント業務など記載します。栄養指導(20回/月)など具体的な数字で記載しましょう |
自己PR | 今まであなたが経験してきたことをこれからどうやって活かしていくかアピールを記載しましょう。 |
特によく見るのが最初と最後の経歴要約とスキル、自己PRです。栄養科採用担当はあなたの経歴、スキル、得意としているところが気になるためこれらの項目は注意して確認しています。
管理栄養士の経歴要約の書き方|例文
私は〇〇株式会社に栄養士として3年間勤務。1年間は盛り付け、洗浄、調理担当後、2年目以降現在に至るまで食材発注業務を担当してきました。行事食やイベント食など様々な調理、提供方法を経験してきてますので給食管理業務には自信があります。
職歴要約は職務経歴書の一番最初に記載することが多い項目で、あなたのつよみやどんな仕事をしてきたか等のエピソードを記載します。
効果的な書き方は企業目線になることです。
企業のHPや転職サイト、転職エージェントなどには「求めている人物像」が書いてあることが多いため確認し、企業の「求めている人物像エピソード」を書いていくことが効果的です。
管理栄養士の自己PRの書き方|例文
- 企業が求めている人物像:実行力がある人
前職ではアレルギー問診の際にしっかりとしたフローや項目が無かったため、インシデントが多発しました。そのため医療安全担当看護師と相談してフローと項目を作成し、運用いたしました。結果、アレルギーに関するインシデント・アクシデントが90%現象を実現することで、自部署だけではなく他部署にも相談しながら様々な方向から改善を図っていく大切さを実感しました。こうした実行力を活かし、貴院でも安全・安心な食事の提供に貢献していきたいと考えております。
自己PRは企業のニーズに合わせて「私は御社の欲しいところを補える人材ですよ」とアピールしていく必要があります。そのため、職務経歴書は使いまわしができません。
自己PRを作成する際には数字を意識するだけではなく、状況と課題解決のプロセスからどう学んだかを記載すると説得力が上がります。
職務経歴書で面接に近づける
職務経歴書は履歴書に比べてよく確認しながら見ているため面接に繋げたいのであれば職務経歴書の完成度を上げる必要があります。
その完成度を高めるためには企業分析をして企業が求めている人物像に合わせていく必要があります。
職務経歴書は経歴要約に力を入れましょう。
なぜなら採用担当は多くの書類に目を通さなければならないため、この人は何に力を入れてきてどんな経験をしているか一目でわかる項目だからです。
その要約の中に求めている人物像が書いてあれば面接したいと思います。
求めている人物像はHPや転職サイトで確認しましょう。
管理栄養士の職務経歴書まとめ
- 栄養士に必要な職務経歴書の書き方のコツ
- 栄養士の職務経歴書を項目別に紹介|例文あり
- 職務経歴書で面接に近づける
職務経歴書は自己PRの裏付けになる書類であるため紐づけることが重要です。
丁寧に手書きができないようであればPCで作成しましょう。
他の転職者との差別化するためにも企業分析をしっかり行い「企業が求める人物像」と自分の自己PRのつよみを重ねて作成していくことが必要です。